●● 日記兼、更新記録帳(=雑記帳)
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09/11/21(土) - 鼠

多くの鼠が海原へ身を投じた。
晦日には利口者と噂さの鼠もまた一匹去るという。
それを知ったサキヨミの姫御前から、船と共に常世へむかうか否かを問われた。
船主に恩はない。
船に思い入れもない。
強いて言うならば、姫御前と侍従殿に借りがある、といったところか。
姫御前は迎えの船があり、侍従殿は自らで誂えた小舟に身を委すという。
二方は我が身に厄が降りかかることうれいて下されるが、泳ぎを知らぬ、まして舟も造れぬ身では避ける術もない。
それを知る侍従殿は小舟の造りをしばしの間ならば教えて下さるという。
有り難い申し出である。
我が身は泳ぎを知らぬ鼠なり。
今すこし舟に留まり、小舟の造りを学とする。
No.529
